No.307

暇潰し編最後の大石との旅行で赤坂が梨花ちゃんの死の真相を知る前までは「梨花ちゃんが電話線を切って回ってたのは、自分が妻の死の知らせを聞いて悲しむのを少しでも遅らせるためだ」と思ってて、それが梨花ちゃんの心遣いだと赤坂は思い込んでたけど、それって梨花ちゃんが子供とはいえ何でも知ってたり自分を手玉に取ることもする不思議な子だってことで、ちょっと梨花ちゃんに甘えてるところもあったと思うんですよね。実際のところは真逆で、梨花ちゃんはどんだけ大人びていようが無力な子供であり大人という立場としても警察の人間としても守ってあげるべき対象ということに変わりはなくて、梨花ちゃんにとって唯一助けを求められる存在である赤坂に必死に出したSOSを自分の甘えのせいで気づけなかったことの情けなさとか申し訳なさみたいなのが暇潰し編後の赤坂の原動力なのかなと思いました。梨花ちゃんを助けられなかった後悔っていうか自分自身の甘さが一番許せないって感じだと思うんですよね。
3年前に出した本(さ、3年前だと…??)でも描いてるんですが、赤坂が後悔から抜け出すにはどこかで気持ちに折り合いをつけて赤坂が自分自身を許してあげられるようになるしかないと思うんですけど、ぶっちゃけ赤坂さんてめちゃくちゃめんどくさい男なので、死ぬまで自分を許すことができなくて梨花ちゃんと雛見沢のことも忘れることを自分で拒否してる感じであれば正直大変性癖に刺さります。
それにしても暇潰し編読んでると雪絵さんを想う赤坂がめちゃくちゃ素敵でなんか可愛いなってなるので、普段自分が描いてるもののことを考えると正直なところ大変後ろめたくて申し訳ない気持ちになりますね…

妄想